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キネマの夜

おしょうさんが告知してくれたように、学園祭でサブカル研は3A311において出し物をしています。

マンガ読んだりゲームしたり、休憩所的にも使えますので気軽にお立ち寄りください!


あと今回の学園祭、映画研究会の方で出す冊子にレビューを書いたんですが、もったいないんでこっちにも載せておきます。


『愛のコリーダ』 1976年 104分 日仏合作 (R18)


愛のコリーダ 完全ノーカット版 [DVD]愛のコリーダ 完全ノーカット版 [DVD]
(2001/06/06)
松田英子、藤竜也 他

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監督・脚本 大島渚
総製作指揮 アナトール・ドーマン
出演    藤竜也
      松田英子 

1936年の阿部定事件を題材に、ハードコア(実際の性行為を伴う)撮影で制作された問題作。

撮影は日本で、フィルムの編集はポルノが解禁されたばかりのフランスで行われ公開されましたが、当時は大量のカットとぼかしが入っていたようです。

今回観たのは後に公開された無修正版なので、それに準拠して書いていきます。


 舞台は、東京中野の料亭吉田屋。が女中として吉田屋に奉公し、主人の吉蔵と出会うことからこの物語が始まる。お互いに惹かれ合った二人は隠れて幾度も関係を重ねるが、そのことが吉蔵の妻に知られてしまい家を出る。そして別の料亭や宿で放蕩三昧を送るも遂に資金がなくなり、定は以前名古屋で芸妓をしていたときに知り合った市会議員に金を無心しに行く。これが一度目の別れ。そして二度目の別れは、その後吉蔵が吉田屋に戻り後処理をした時のこと。これらを通し、吉蔵を離したくないという気持ちがいよいよ募った定は包丁を振りかざしまた別れたら殺してやると冗談交じりに言う。再び始まった爛れた生活、定は吉蔵の首を縄で絞める窒息プレイにのめり込むようになり、吉蔵は食事もろくに摂らずやつれていく。まどろんでいる間に首を絞められた吉蔵に、今度絞めるときは緩めず最後までやってくれと言われた定はその後実際に手を緩めることなく吉蔵を殺してしまう。吉蔵を離したくない定は、陰茎と陰嚢を包丁で切り取り大事に身につけ、「定吉二人キリ」の血文字を書き残して去っていった。


以上が、定と吉蔵二人の物語のあらすじです。

定の行動は現在だとヤンデレとか言われてしまいそうですね、「私以外の女とできないように切ってやる!」と吉蔵の性器にハサミを突きつけ凄むシーンとかもありましたし。

愛するあまり吉蔵の全てを欲し他の誰にも奪われないよう殺してしまうという結末に至るのは偏執的というより純粋な愛によるものだと思います。

定にとってこれは生涯一度の真実の恋であって、その結果に後悔などないのでしょう。


そして『愛のコリーダ』というタイトルについて。コリーダとはスペイン語の闘牛を意味し直訳すると『愛の闘牛』となります。

闘牛士が牛を剣で殺すというこの見世物、もちろん闘牛士にも牛に殺される危険性があり生と死が隣り合ったものです。

二度と同じものが繰り返されることはない愛の舞台で舞い、生死をかけ突き進む。それがこのタイトルの意味ではないのかな、などと考えました。


実に上映時間の八割近くがセックス描写であるこの作品ですが、そこにいやらしさとかは全く感じませんでした。

素のままの肢体を投げ出してスクリーンの中での生を生きる二人の姿は美しく、肉体面を通り越したその向こうの純粋さといいますか、精神面での一体感をより強く感じます。

観ていない以上はっきりとは言えませんが、修正版ではポルノ規制の名の元に他者の手によって映像と共にそのテーマまでもがぼやかされ、それこそ単にポルノとしか呼べないようなものになってしまうのではないかと思うのです。



この映画に興味を持って観てみたいと思った人は、事前に阿部定事件について調べてから観ることをおすすめします。

劇中でほとんど説明がないため、ある程度バックグラウンドがわからないとこの場面はどこか、どうしてそこにいるのかなどよく理解できないところがあるかもしれません。

実際ぼくも最初に観たときはそうでしたが、二回目にある程度下調べしてから観たら随分筋が補完できました。

まあこの映画の本質は単純なストーリーではないためそこまで気にする必要もないかもしれませんが・・・。


最後に、この映画に影響された曲を紹介して終わろうと思います。

まずクインシー・ジョーンズの「Ai no Corrida」

CMなどで流れたこともあるのでメロディーは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。歌詞はまあ普通の恋の歌って感じです。



次に戸川純の「恋のコリーダ」

愛ではなく恋な点に注意。メロディーは『レインボー戦隊ロビン』というアニメのEDからなのですが歌詞は強烈で、愛する人をハンマーで撲殺してしまうという映画にも通ずる内容。



メロディーの原曲、「ロビンの宇宙旅行」



紙媒体と違ってネットだと動画貼れるからいいですねー。


最後にちょっとこっちの方も宣伝。映画研究部は6日、8日に第一エリアの屋外でフランクフルトを売っているはずなので、小腹がすいたら是非。
会報誌の『カチンコ』も配ってますよ。

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